子供に自然な手当てを
子供は風の子と言いますが、結構頻繁に風邪を引きます。
軽い咳や鼻水で収まるものもありますが、急に高熱が出たり、熱が上がったり下がったりするもの、お腹の調子が悪くなって下痢や嘔吐が始まるものもあります。
高熱が出て明らかに苦しそう、顔が青い、飲み物を受け付けない、などの場合はすぐに病院に連れて行くのが賢明です。
でも例えば
咳だけが酷い、鼻詰まり、熱はあるけれどあまり高くないし元気がある、下痢や嘔吐はあるけれど動き回って元気に過ごせている、などの場合は様子を見る、というのも選択肢の一つです。
病院に連れて行く事で、かえって寒い思いをさせたり、他の感染症が移ってしまう、などの事を考えてみると、家で安静にしている方が良い場合もありますよね。
家にいてもやっぱり辛そうだし可哀そう、という時に是非試して欲しいのが、自然な手当てです。
家庭にある色々な物を使って、お薬に頼らずに症状を緩和してあげられば、子供の身体に負担をかける事なくすみますし、嬉しいですね。
昔からある「あ婆ちゃんの知恵」、自然な手当てをご紹介します。
風邪を引いたかな?という時には
喉が痛い、頭が痛い、などと言い始めたら風邪を疑います。
そんな時にはまず体を温めてあげる事が大事です。
我が家ではそんな時には大根や生姜を使ったメニューを作って食べさせます。
大根には消化酵素がたっぷり含まれていますので胃腸を元気にし、免疫をあげる事が出来ますし、生姜は身体を温めてくれ、これもやはり免疫を上げます。
お味噌汁に大根を使ったり、大根おろしを添えたり、大根サラダなんかも良いですよね。
生姜は生姜焼き、生姜入りの煮物など、工夫して調理します。
大根も生姜も、食べた後は身体がポカポカしてきます。温かいお風呂に入って早めに寝させれば、そのまま風邪を酷くする事なく治ってしまう事もあります。
咳、ゼロゼロ
子供が咳をしているのを見るのって辛いです。夜も眠れない程酷い物は本当に可哀そうですよね。
余りにも酷い場合はお薬に頼る事も良いと思いますが、もし余り酷くないようなら大根飴をお勧めします。
大根を薄く輪切りにし、ひたひたのハチミツを入れて暫く置いておきます。
大根から成分が溶け出したハチミツを、スプーンで子供に与えます。甘いので嫌がらずに舐めてくれます。一日に何度か舐めさせます。
薬の様にはっきりした効果は感じられないんですが、少し楽になる様です。
その他には芋シップがお勧めです。
里芋の皮を剥いて擦りおろし、そこに生姜を皮ごと擦り下ろしたものを大匙1程加えます。
小麦粉をたれない程度の固さになるように様子を見ながら加えたものが芋シップです。
この芋シップをガーゼなどに伸ばし、子供の背中、丁度気管支、肺のある辺りに張り、上からサランラップで乾かない様に覆ってから医療用テープなどで固定します。
布団が汚れない様にさらに上から布をあてがっても良いです。
暫くすると段々咳が収まってきます。
この芋シップ、リンパ線の腫れ、頭痛の時にも張ってあげると良いです。とても効きますよ~。
熱の時
熱がある時にはまず「梅肉エキス」を飲ませるのが最初です。
梅肉エキスは薬局やドラッグストアにも売られています。
家庭で手作りする事も出来ますが、青梅が必要ですし、長時間かかるので我が家では買ってきて常備しています。
この梅肉エキス、青い梅を擦り下ろしてからドロドロに真っ黒になるまで煮詰めたもので、梅の栄養や殺菌作用、その他の薬効が凝縮されている物凄く効果のある自然なお薬なんです。
凄く酸っぱいですが、つまようじの先ですくうくらいの量でも十分に効果があります。
子供には飲みずらい物ですので、黒砂糖、もしくはハチミツを入れてから水で薄め、甘くしてあげると飲んでくれます。こちらも一日に数回与えます。
私自身もこの梅肉エキスをよく飲みますが、体調の悪い時に飲んでいるとかなり回復が早いです。
梅には計り知れない効果があります。
また
青菜を頭の下に引いてあげると熱を吸収してくれる、とも言われています。キャベツの葉やその他緑色の葉っぱを子供の頭の下に置いて寝かせます。
解熱剤は出来るだけ避けた方が良いかもしれません。何故かというと、身体は侵入してきたウイルスや風邪の菌を殺すために体温を上げるからです。
体温を上げると身体の中のウイルスは弱るんです。それなのに体温を薬で下げてしまったら、治りが遅くなり、長引いてしまう事になってしまいます。
高熱が続くせいで食事が取れない、飲み物が取れない、という場合を除いて、解熱剤を使うのは慎重にしましょう。
身体には免疫、という素晴らしい働きがあるので、身体に任せ、様子を見る事も大切です。
ただし様子がおかしいな、と思ったら、すぐに病院に行くようにして下さいね、子供の様子に気を付け、お母さんの感、を頼りに判断して下さい。
嘔吐、下痢
嘔吐の場合は水分だけ与えて様子を見ます。食欲があれば胃腸の負担にならないような消化の良い食べ物を与えます。
うどん、スープ、おかゆ、リンゴの擦り下ろし、などを食べさせて様子を見ましょう。
吐くのが頻繁で、食事を摂っても全部吐いてしまうようなら病院に連れて行ってください。
下痢が続くときにはとにかく水分です。脱水症状を起こさないようにこまめに水分を与えます。
お茶や白湯、飲みたがればジュース、ポカリなどでもかまいません。
両方共の症状にも梅肉エキスが効きますので是非飲ませてあげて下さい。
腹痛が酷い場合には病院に連れて行ってみて貰う方が心配ないかもしれません。
まとめ
子供が具合が悪くなっても慌てずによく様子をみましょう。
お母さんが出来る自然な手当てが効く事も多いです。
ただし子供がいつもと違う、様子がおかしい、という場合は一刻も早く病院で見て貰って下さい。
そうでなければ子供の身体を信じ、見守って、自然の手当てで回復させてあげるのも良い事です。
副作用などの心配が無いというのは一番安心ではないでしょうか。