長野県には色々な郷土料理があります。お土産になっているような有名のものとは別に、長野県民にしか楽しめない、という以外な食べ物があるんですがご存知でしょうか?
それは「ビタミン竹輪」、「魚肉ソーセージ」「鯖水煮缶」そして「塩丸イカ」です。
「え?どういう事」と思われた方もいるのかどうかは分かりませんが…
これらの食品、実は長野県民の為に作られている、と言っても過言ではありません。
北信地方で有名な「根曲がり竹と鯖水煮の味噌汁」などは皆さん一般的に食べている事でしょう。この「鯖水煮缶」、長野県は一人当たりの消費量が日本一なのは有名です。
海の無い長野県ならではのB級グルメの品々を探ってみたいと思います。
長野のB級グルメな食品たち
スーパーマーケットに並ぶ食品の中でも長野県民に親しまれる食材、当たり前のように献立に上る料理の中で、「えー、これって日本中で食べられてるんじゃなかったの?」と驚く食材があります。
私も子供の頃から食べてきているので「まさか」だったんですが、まずは
「ビタミン竹輪」からいってみましょう。
ビタチク
ビタチクは2本セットで袋に入った「ちくわ」。我が家では私の母の母から代々作られてきた「竹輪のかば焼き」が頻繁に登場します。
竹輪を醤油と砂糖で甘辛く炒めたこの「かば焼き」はお弁当にも入れられていたり、おやつになったりと随分お世話になった母の味でもあります。
青のりを入れた衣で揚げる「竹輪の天ぷら」も美味しいんですよね~、私は大好物です。
この「ビタチク」を販売しているのは「スギヨ」という会社。石川県にある会社ですが、大正時代に腐敗を防止するために竹輪の穴に塩を入れたものを販売したところ、長野県でバカ売れしたんだそう。
その後ビタミンを加えて栄養強化したところ更に大人気になったそうです。こうして「竹輪と言ったらビタチク」というイメージが長野県民に定着していったんですね。
他の県に行ってもまずお目にかかる事は無い、というこの「ビタチク」。まさに長野県民食なのであります。
魚二ソ(ホモソーセージ)
魚肉ソーセージはホモソーセージ、としても知られていますが、これを子供の頃ホントーに良く食べました。
周りの赤いビニールを剥がすのが非常にもどかしかったんですが、歯でくわえて引き延ばすようにして剥いて食べてましたね~。おばあちゃんの家に行くといつでもこれを出されてました。
これを輪切りにして油で炒め、塩コショウしたり醤油を入れたりして御飯と一緒に食べるのも美味しかったな~。
テレビコマーシャルでもお馴染みだった「丸善ホモソーセージ」を販売しているのは東京にある「丸善」。この会社は殆ど長野県向けにこの商品を販売しているのだそう。「ホモソーセージ」という呼び名も長野県だけなんだそうです。
塩丸イカ
スーパーで必ず見かける「塩丸イカ」。最近はお値段も上がって中々買いずらくなりましたが・・
これは輪切りにしてきゅうりと和えて食べるのがたまらないいですね。
茹でたイカを丸ごと塩漬けしたこの「塩丸イカ」は特に南信地方では大人気。
スーパーでは大量に売られているそうです。この商品も全国的にはほとんど見られない長野県ならではのものらしい・・
まさに海無し県にはピッタリな商品ですものね。塩抜きを忘れないようご注意下さい。
鯖水煮缶
私の父も大好物な「鯖水煮缶」。これ、そのままお皿にガバッっと開けてお酒のアテにつまむのが最高らしいです。
鍋ものに入れても美味しい物ですよね。
長野県北信地方では春になると「根曲がり竹」と共にみそ汁として楽しむ方が多いそうで、コンビニやスーパーでも山積みになって売られます。
大量に売られてもあっという間に売り切れてしまうそうなんですが、長野県は一人当たりの「鯖水煮缶」消費量が日本一というのは凄いです。
まさに長野のB級グルメ食品ですよね。
まとめ
その昔は海が無いゆえに、長野県民にとって「魚」は憧れの品だったでしょう。
今は新鮮な魚介類が食べられる様になったはずなんですが、相変わらずこれらの魚肉加工食品が人気とは不思議な物です。
昔からの味、というのはいつまでも残っていくものなんでしょうね。
ビタチク、魚二ソ、塩丸イカに鯖水煮缶、これからも長野県民の異色B級グルメとして大切に食べていきましょうね。