御岳百草丸、ストレスを軽減させる効果も？

出典kenko.com

長野県の一般家庭では大抵常備されているお薬の一つが「御岳百草丸」。

長野県製薬という木曽郡大滝村にある製薬会社が製造しているもので、胃腸薬の生薬です。

丸くて黒い小さな粒を瓶から取り出すのが中々骨の折れる作業のこのお薬、長野県民なら大抵は知っているでしょう。

お腹が痛くなったら何はともあれ「御岳百草丸」いうのは長野県民にとっては常識。

3歳からお年寄りまで幅広い年齢層に向けたお薬で、昔から存在し、私の父親などはもうかれこれ５０年は飲んでいるらしいですが。

この「御岳百草丸」、「ストレスの軽減、リラックス」効果があるとの事で巷で話題になっているらしいのですが、胃腸薬のはずのこのお薬が何故今注目されているのか気になって調べてみました。

長野県の大自然から作り出されるお薬、興味深々です。

御嶽百草丸の効果効能

「御岳百草丸」の効果効能を見てみると

食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸やけ、胃弱、食欲不振、消化不良、胃部・腹部膨満感、もたれ、胸つかえ、吐きけ、（むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心）

という感じのいわゆる一般的な胃腸薬なんですが・・

そして成分は

オウバクエキス
コウボク
ゲンノショウコ
ビャクジュツ
センブ

成分だけ見ても何のことやら意味不明。

調べてみるとまずオウバクは

オウバクは樹の皮。別名「きはだ」と呼ばれるもので、抗菌作用が強い。赤痢やチフスなどの菌に対しても効能があり、健胃、整腸に効果がある。
漢方薬の成分としても多く使われている模様。苦みが強いので「眠気」にも良い。そしてこのオウバクには人間がストレスを感じた時に出す「コルチゾール」というものを減らす作用がある。

。

そしてコウバク

これはモクレン科の植物の樹皮。　これには去痰、利尿作用、そして運動神経の抹消を麻痺させるような働きがある。

ゲンノショウコは

白い花を可愛らしく咲かせる多年草。「ゲンソウ」とも呼ばれています。有効成分はタンニンで、整腸作用の効果は素晴らしい。下痢止めに効果。

ヒャクジュツ

「オケラ」という植物の根茎で、水分の代謝の異常を改善、胃液の分泌をうながして健胃、整腸の効果がある。

センブリは

こちらも白い可憐な花を咲かせる「リンドウ科」の植物。日本の三大民間薬の一つで、食欲増進の作用があると言われる。胃にかんしての効果は特に認められないそうなんですが、センブリの苦みが薬効があると信じられてきたとか。

こうやってみてみると、どうやら「オウバク」に「ストレス軽減、リラックス作用」があるようですね。

出典https://ameblo.jp/kiritobi/entry-12095846766.html

コルチゾールって？

人がストレスを感じた時に出す「コルチゾール」というのは何かというとですね

コルチゾール（Cortisol）は、副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種であり、ヒドロコルチゾン (hydrocortisone) とも呼ばれる。炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモンである。3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の約95%はこれによる。ストレスによっても発散される。分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊をもたらす。
また、このホルモンは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の海馬を萎縮させることが、近年PTSD患者の脳のMRIなどを例として観察されている[1]。海馬は記憶形態に深く関わり、これらの患者の生化学的後遺症のひとつとされている。

wikipedia

ストレスによって分泌されるホルモンの一種です。これが増えてくると・・

免疫を下げ

不妊をもたらし

脳の海馬を委縮させ

物忘れなどにも影響

酷くなると「鬱」状態を引き起こす

というあまりうれしくないものです。

現代社会はストレスを受けるのは当たり前の様な状況ですからね～、コルチゾールは分泌しまくりな状態なのかもしれません。