上田市別所温泉で500年前から行われている【岳の幟(たけののぼり)】。
竹竿に付けたカラフルな反物を持った人々が練り歩く、とても珍しいお祭りです。
1998年の長野冬季オリンピックの閉会式にも登場したので、ご存知の方も多いでしょう。
毎年7月中旬の日曜に行われますが、夏の太陽がぎらぎらと照り付ける青空の元、可愛い女の子達の「ささら踊り」や「獅子舞」も楽しめます。
では早速ご紹介していきましょう。
上田市別所温泉【岳の幟】
北向観音、そして温泉地として有名な別所温泉。ひなびた風情の温泉街はどこかひっそりとしています。
年末年始の参拝と、節分の豆まきの時には大勢の人でごった返すこの場所ですが、通常は非常に静かな雰囲気です。
岳の幟の日もきっとすごい賑わいなんだろうな、と思っていたんですが、意外や意外、それほどの人出はありませんでした。
上田駅から出ているローカル電車「別所線」の終着、別所駅から少し上った所に一般の駐車場があります。一台¥500。
その駐車場の脇にある直売所前で、焼きトウモロコシとそうめんの振る舞いが行われていました。
ヒンヤリとしたそうめんが美味しい~。
外国人観光客の方もちらほら、そうめんをすすっていました。
岳の幟とは?
その昔、干ばつが続いたこの地の人々は水不足で困り果て、近くにある夫婦山の山の神様に、雨が降るよう祈願をしました。
するとその後、恵の雨が降り出し、三日三晩降り続いたそうです。
雨は田畑を潤し、様々な生き物の命を救ったのです。
これに感謝した人々は、夫婦山の山頂に祠(ほこら)を建て、水の神様である九頭竜神様を祀りました。そしてその時、反物とお酒をお供えしたのだそうです。
これがこの【岳の幟】の始まりです。
竹竿に反物をくくりつけているのは、龍の姿を模しています。そういわれてみれば確かに、曲がった竿の上の部分が龍の背中に見えて来ます。
現在このお祭りは「国選択無形民族文化財」となっています。
岳の幟は何処で見る?
岳の幟は朝4:30頃から行われるお祭りの様なんですが、地元の関係者の方達のみが山に奉納に行かれるようです。
一般の観光の方は午前9:00頃から訪れると良いです。
ささら踊りや獅子舞、幟の練り歩きは別所温泉一体で見れますが、以下の場所でご覧になるのが良しです。
別所温泉石湯前
別所温泉大湯前
日帰り温泉「あいそめの湯」前
それぞれの場所で奉納の舞が行われますが、順番に移動していくので、歩く姿を観たい場合は石湯~大湯~あいそめの湯までの間、ついて歩くのが良いと思います。
あいそめの湯が大体11時ごろ、そしてそこが最終なので、間に合う様に来てみて下さい。
岳の幟、ささら踊り、獅子舞
大湯前での獅子舞の奉納です。
冷たい麦茶や塩飴などのサービスもありますのでご利用下さいね。
可愛い踊り子さん達。
こちらもカラフルです。
青空に幟が良く映えます。
竹竿の中の節は、重いので取り除いてあるのだそうです。
とにかく暑い、お越しの際にはタオルと飲みもの、帽子を忘れずに・・・。
別所温泉アクセス
*電車で
北陸新幹線「上田駅」下車、「別所線」に乗り換えて終着「別所駅」
*車で
上信越自動車道「上田菅平インター」で降り、 国道経由別所方面へ
*バス
上田駅バス停より塩田線で別所まで
まとめ
別所温泉「岳の幟」、是非一度ご覧になって下さい。