上田市鹿教湯温泉にある「白扇(はくせん)」。
2021年にオープンしたこのカレー店は、テレビや雑誌、新聞などで取り上げられた有名な店。
秘伝のバングラデシュカレーと共に、店の生い立ち、その所以に心動かされるお店です。
ご存知の方も多いかと(再現ドラマが全国版で放映されたとか)。
松本市出身の店主様、御年78歳。
56歳で亡くなった前女性店主の想いを受け継ぎながら、一人静かにカレーを提供されてます。
時が止まったかのような店内、頂いたバングラデシュカレーの味わい、ご覧下さい。
上田市鹿教湯温泉「白扇」
鹿教湯温泉、文殊の湯程近く、「交流センター」へ向かう道沿いにある「白扇」。マップはこちらです↓
駐車場はありませんので、足湯のある交流センターの無料パーキングをお使いくださいませ。
歩いて数分です。
鹿教湯温泉の雰囲気に溶けこむ、レトロな雰囲気の店構え。
店自体は半地下にあるので、階段を降りて行きます。
昭和の頃… こんな風に地下にある店が沢山あったなぁ。
ワクワクしながら一歩一歩、階段を降りたものです…
店内
扉を開けると、イメージしていた通りの古い香りのある店内でした。
地下特有の薄暗さと、ぼやけた壁紙の色、レンガの腰壁。
沢山の本とピアノ。
前女性店主様が営まれていた当時そのままのインテリア。
可愛らしい飾り物があちらこちらに。
ふっかりとしたソファー席には布カバーが掛けられてる。相当年期の入ったソファーなのかもしれません。
混沌としたカウンター席。
古いもの、新しいもの、和風な飾りと洋風な飾り物。
「ここでいいんですか?落ち着くかな?」
キッチンから出て来られた店主様は、白い髭と優し気な目元が印象的なおじ様。
カウンターの一番端っこに座ろうとしていた私に気を遣って、声をかけて下さいました。
「はい、すみっこ好きなのでここで」
メニュー
前女性店主の千鶴子さん直伝、ここ白扇の定番メニュー「バングラデシュカレー」は¥1,250。
辛口、中辛、やさしい中辛口の3種から選びます。
数量限定「ゴロゴロビーフカレー」は¥1,450。信州牛の角切りと、スパイスタップリのカレーです。
「カレーパスタ」も数量限定で¥1,250。
あとはデザートの「イタリアンプリン」と「ガトーショコラ」。
「バングラデシュカレーを、中辛口でお願いします」
バングラデシュカレー
無農薬の「イセヒカリ」を使った酵素玄米の上に色とりどりの素揚げ野菜。
ヘルシーで栄養満点。
モチモチとした酵素玄米にはアズキが入ってます。
千鶴子さんがバングラデシュ人シェフから教わったというカレー。そのレシピを現在の店主様が再現。
頂いてみると…
「フォンドボー?」
じっくり炒めた玉ねぎ、そして肉骨から出るエキスの味。
スパイスがシッカリと効いていて、アジアンなカレーではありつつも、何故かヨーロッパのカレーを思わせる味。
甘味はチャツネを使っておられるみたい。
「今は自分のオリジナルな味も入れているんです。過去一番美味しかったホテルのカレーを思い出しながら」
と店主様。
黒いマスクと帽子がお似合いなダンディーな店主様。
沢山お話させて頂きました。とても気さくな方。
コロンビアとグアテマラの豆を使った珈琲とイタリアンプリンで〆。
店内に飾られた、少し色の褪せた笑顔の千鶴子さんとバングラディシュ人シェフたちの写真。
古いレシピ本を見せて頂きながら、千鶴子さんの人となりを想像していました。
そして思う「生と死」。
「思い残す事の無いように、人生め~いっぱい楽しもう」などと思いながら店を後に致しました。
「白扇」の詳細、こちらからご覧下さい↓
Twitterはこちら↓
「白扇」の前店主千鶴子さんと現店主様についての詳しい情報は、ネット上に沢山出ております。ご存知ない方は是非調べてみて下さいね。
美味しかった、ごちそう様でした。
上田市鹿教湯温泉「白扇」営業時間
*所在地
長野県上田市鹿教湯温泉1428‐2
*電話番号
090‐4161‐0022
*営業時間
11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
*定休日
水曜・第2火曜(不定休あり)
まとめ
上田市鹿教湯温泉にある「白扇」、千鶴子さんの人生と、現店主様の人生、両方に思いを巡らせる事が出来る店。
カレーは何とも言えぬ味わいです。
お出かけになってみて下さいませ。
鹿教湯温泉はこちらも是非↓