上田市真田、曲尾にある「一杯清水」は、竹竿からチョロチョロと流れ出る清らかなお水。
旧松代街道、真田家の居城でもあった根小屋城跡の足元から湧き出ております。
かの佐久間象山もここで「うめ~」と喉を潤したとか。
「象山先生休息の地」という石碑も建っていて、なかなか感慨深い場所なのです。
ちなみにこの一杯清水、読み方は「いっぺんしみず」と言います。
それではご紹介してみましょう。
上田市真田「一杯清水」
真田曲尾、昔ながらの家並みが多く残る所です。
山あいの村、と言いたくなる懐かしき景色が広がる場所ですね。
菅平からの冷たい水が流れる川は「神川(かんがわ)」です。
一杯清水が湧き出る場所ですが、分かりにくいですので地図を先に入れておきましょう。
水飲み場
川沿いに細い道を上っていくと、根小屋城跡への登り口があります。
そこをさらに奥へと進むと見えて来るのが石碑と水飲み場。
細い竹竿からチョロチョロと水が流れているのが見えます。
辺りは鬱蒼と木々が生い茂っていてちょっと怖いです。
車もあまり通らないのでしょう。落ち葉が道路にも積もっていました。
人気のない道路の脇に車を停めて水を汲みました。
水量が少ないので、タンクに満タンに溜めるのに時間を要します。
この出っぷりですから‥暫く景色を眺めたり、車の中で休憩しながら満タンになるのを待ちました。
一杯清水の成分
カルシウムイオン 3.5
マグネシウムイオン 1.4
ナトリウムイオン 6.0
カリウムイオン 0.3
炭酸水素イオン 17
塩化物イオン 2.5
硫酸イオン 8.2
硬度 15出典:長野県薬剤師会
今回も長野県薬剤師会からの調査結果を載せてみました。
美味しい水の判定評価も高いです。適度なカルシウム、マグネシウムが含まれているために美味しく感じるのだそう。
佐久間象山って誰?
佐久間象山って名前は良く聞きますが、一体どんな人?と思い調べてみますと・・。
1811年に松代で生まれた人でして、江戸時代後期の学者、もしくは思想家さんです。
主に中国の「儒学」という孔子が唱えた倫理、政治規範を学んだそうで、寺子屋を開かれたりと、多くの方に学問を教えて来られた人の様です。
詳しく説明された文章は沢山あるのですが、一般の私達には到底難しくて理解できかねます。
ご興味ある方は調べてみて下さいませ。
で、この象山先生が、松代から上田まで勉強に通われた事がありました。
その1年間のあいだにこの街道を馬で通られ、「一杯清水」を飲んで休憩した訳なんです。
きっと冷たくて美味しかったんでしょうね。
まとめ
上田の名水「一杯清水」、佐久間象山も喉を潤した美味しい水です。
よろしければ汲みに行ってみて下さい。