上田駅に来る機会があったら是非注目して欲しいのが、しなの鉄道の待合室にある影絵。
普段車ばかり利用しているせいで中々見る機会がなかったのですが、改めて見て見ると実に美しい。
日常上田駅を利用している学生さんやサラリーマンの方は普通に見ている事と思うのですが、普段駅利用はめったにない、新幹線しか乗らない、なんていう上田市民の方、また上田以外の方にも是非一度ご覧になって頂きたい素晴らしい作品です。
今回はそんな上田駅のしなの鉄道の待合室と、待合室手前辺りのお土産なんかを一緒にご紹介します。
JR上田駅、しなの鉄道待合室
JR上田駅の2階、エスカレーターを上った左側にあるのが「しなの鉄道」の入口。
その先右側に別所温泉まで行くローカル線「別所線」の乗り場があります。
しなの鉄道は上りが小諸、軽井沢方面、下りは長野市までの路線で、通常は学生さんや会社勤めの方が利用するローカル線です。
しなの鉄道の乗り場入口に入って行くと左側にあるのが待合室。
そしてその待合室を入ってすぐ左側に壁一面に描かれているのが影絵です。
影絵「流響」
私が上田市民でありながらこの影絵を知らなかったのはどうなんだろう、もっと早く見るべきだった。1997年にはこの上田駅に描かれていたのだそう。
真田幸村とか北向観音、国分寺、安楽寺の三重塔、そして花、木、六文銭に上田城跡。上田の美しさを隅々まで描いた迫力と、どこか優しい雰囲気のする影絵です。
見ればその素晴らしさに惚れ惚れしてしまう程見事な作品です。
藤城清治
この作品「流響」を描いたのは、有名な影絵作家「藤代清治」さん。画像の看板にも書かれているように、白樺湖の美術館にも作品が展示されています。
藤城清治さんは現在93歳というお歳ながら現役の影絵作家さんで、その作品は誰でも何処かで一度は見た事がある、というほど日本中で見られます。カレンダーとかポストカードなんかにも描かれているその独特なタッチは、幻想的でメルヘンチックな夢のように美しい作品ばかり。
本の出版などもされていて、2013年には栃木県の那須に「藤城清治美術館」も開館しました。
ファンも多く、大勢の方が上田駅までこの作品を見に訪れています。
藤城さんの作品の一部をご紹介してみますと・・・
何処かで見た事ありますよね、この黒いお顔の妖精の様な人達が特徴的です。
動物などもとてもほのぼのとした感じで描かれていて和みます。全てはカッターの刃を使って創られている影絵なんですよ~、信じられないほど繊細です。
93歳というお歳でこんなに素敵な絵を描くなんて、その感性の豊かさに驚きです。藤城さんは幼い頃から絵を描く事がとても上手かったそうなのですが、やはり生まれ持った才能という事なんでしょうね。
上田駅に立ち寄る事があったら是非とも2階、しなの鉄道の待合室へ行って、この「流響」をご覧になって下さいませ。感動する事まちがいなしです。
しなの鉄道の改札付近のお土産
しなの鉄道の改札券売り場近辺に売っているお土産はなかなか素敵です。
上田市の有名醸造所「若林醸造」さんの甘酒が売っていました。
若林醸造と言えば、うら若き女性杜氏(製造責任者)が活躍している酒蔵で、120年の歴史がある老舗。
後継ぎとして頑張っている女性が製造しているこちらの甘酒、可愛い瓶に入れられていて何ともお洒落。
上田産の果物を使った甘酒は4種類「白の舞」「桜の舞」「淡黄の舞」「橙の舞」です。
桜の舞には上田の紫蘇、淡黄の舞にはリンゴ、そして橙の舞には杏子のエキスがそれぞれ入っていて、子供からお年寄りまで楽しめます。
女性らしいデザインで素敵ですね~。
お馴染み八幡屋磯五郎の七味も。
他に真田幸村関連のお土産も沢山販売されています。上田市民でも見て歩くのは結構面白いです。これはどんな人が買ってくれるんだろ~、と想像しながら。
まとめ
地元に住んでいても素通りしてしまうのは勿体ない場所のひとつがここ「しなの鉄道」の待合室。
こんなに素敵な絵が気軽に見れるのは嬉しいです。
上田駅近辺をゆっくり歩いてみるのもたまには良いかもしれませんね。