上田市塩田平。
「信州の鎌倉」と呼ばれる自然豊かで歴史のある場所ですが、ここに「前山寺」というお寺があります。
三重塔が有名なこの寺へと向かう参道を、ちょっと上ったところに、旧「信濃デッサン館」、現在「KAITA EPITAPH (カイタエピタフ)残照館(ざんしょうかん)」と呼ばれる美術館があります。
この美術館に併設されているカフェを「豆cafe enjyu(エンジュ)」と言いまして、2020年に「KAITA EPITAPH」の開館と共にオープン。
美術館併設らしい、芸術的かつ静かで美しいカフェです。
大人なムード漂うこちらのカフェで、人気な「リゾット」、そして地元上田にある天然酵母パンの店「日なた堂ベーカリー」さんのパンを使った「パン」のランチ2種を頂きました。
ついでにケーキも。
小雨の降る肌寒い日でしたが、何とも言えない静寂感に包まれたゆっくりとした時間。
ご紹介して参ります。
上田市「豆Cafe enjyu」
「豆cafeエンジュ」へのアクセスですが、上田市街から塩田、別所温泉方面、行き方は色々ありますので、マップをご利用になる方が安心です。
特に塩田平に入ってからは分かりにくいかもしれませんが、ナビを頼りにお出かけ下さい。
駐車場は「前山寺」参道入口を挟んで、道路沿いに2か所。1つには公衆トイレがあります。
参道入口から階段を上り、ちょっと行った左側に「KAITA EPITAPH 残照館」の看板があり、その奥に美術館とカフェがあります。
木立に囲まれた石造りの建物は緑のツタに絡まれ、ひっそりとした佇まい。
雨に濡れた新緑の木々。
「Coffee」と書かれた木の看板が、「喫茶店」と呼びたくなる雰囲気を醸し出しておりました。
店内
扉を開けると、奥に細長い空間が広がっていました。
右側にキッチンカウンター、そして左側はガラス窓に面したテーブル席。
2人掛けが3テーブル、4人掛けが1つ、そして1人掛けの席が奥に1つ。
ほぼ満席。
噂には聞いていましたが、こんな平日の雨降りの日に・・・これだけのお客さんが・・。
大きな窓から見える景色が清々しい。
皆さん静かにお喋りしたり、本を読んだり。
BGMはありません、無音。小鳥のさえずりのみ・・・
まさに静寂を楽しむカフェ。
石で出来た床はところどころ欠けていて、建物の年月を感じさせますが、それもアートな印象。
斜めの天井は木造りで、ダウンライトに照らされて美しいです。
テラス席
外に出れば絶景なテラス席。
天気が良ければ、上田市街を一望出来たはず。
雨降りだとしても、軒が長いのでテラス席の利用は可能です。ブランケットも用意されておりました。
メニュー
メニューはまず、こちらの「本日のランチ」2種、各¥1,210。
地場野菜の前菜と、山椒の玄米リゾットがセットになった「リゾットランチ」と、「日なた堂ベーカリー」のカンパーニュとサラダ、スープがセットになった「パンセット」。
後は飲み物。
ブレンド珈琲¥409、カフェオレ¥519、紅茶、紅茶入りハーブティー¥546。
大豆茶、甘酒レモンスカッシュ、ホットレモン甘酒入り、糀甘酒(地元 原商店さんのもの)など。
そしてスイーツ。
レモンのエンゼルシフォンケーキ、バスクチーズケーキ、イチゴのタルト、ブラウニー。
全てのメニューに、地元を意識したこだわりがあります。
パンセット
タップリなサラダと人参ラぺ、ローズマリーが効いたベイクドポテト、そしてカンパーニュとオリーブオイル。
新鮮な野菜がパリパリで美味しく、シーザードレッシングも美味。
パンは軟らかくて香ばしく、食べやすいです。
ちょっと塩気が欲しかったので、オリーブオイルに入れる塩をお願いすると、店の女性が「藻塩」を持ってきてくれました。
スープはキャベツ、新玉ねぎ、大豆、そして鶏もも肉がタップリ。
コンソメ風なスープで、あっさりとしつつもコクがあります。
山椒と玄米のリゾットセット
こちらエンジュで一番人気なリゾット、まずは3種類の前菜から。
こごみの胡麻和え、サラダ、冷奴。
旬を意識した前菜、美味。
全体写真を撮り忘れてしまいましたので、アップのみですが。
サラダが横についたリゾット。
クリーミーなホワイトソース、キノコが大量に入っていて、さらに山椒の香りが広がります。
玄米のプチっとした食感も良くて
「大人味だわ~美味」
ランチはどちらも量的には女性向け、男性は足りないかもしれません。
イチゴタルトと糀甘酒
これは・・・
綺麗。
タルト生地も生クリームも良し。イチゴも甘い。
「美味し~♪」
〆は甘酒。
原商店さんの甘酒は美味しいに決まってる。
甘味が強く、糀の香りが華やかです。
ちなみに「原商店」についての記事、以下にございます。
上田市原商店 大人気の甘酒と糀や味噌のお菓子を一度は食すべし
パンセットのカンパーニュ、「日なた堂ベーカリー」についてはこちらを↓
上田市「日なた堂ベーカリー」安心安全こだわりの天然酵母パン屋さん
KAITA EPITAPH の意味とは
さて・・
カフェお隣の美術館KAITA EPITAPH(カイタ エピタフ)とはなんぞや?と思い調べてみますと。
カイタは画家「村山槐多(村山かいた)」の事であり、エピタフとは英語で、墓石に描かれた文章(墓碑銘)の事。
村山槐多は、明治大正時代を生きた画家であり詩人。退廃的、破壊的な絵を描かれたそうですが、22歳という若さでお亡くなりになってます。
そんな若くして世を離れた芸術家さん達のデッサン作品が展示された美術館、それがここ「KAITA EPITAPH」なのです。
ご興味があれば是非ご覧くださいませ。
また、この美術館を運営されているのは、あの作家「水上勉(みなかみつとむ)」の息子さんである窪島誠一郎(くぼしませいいちろう)氏です。
という事で、「豆cafe enjyu」、Facebookはこちら↓
インスタはこちらから↓
上田市「豆cafe enjyu」営業時間
*所在地
長野県上田市前山300
*電話番号
0268‐38‐4569
*営業時間
11:00~16:00
*営業日
土、日、月 (美術館営業日と同じ)
まとめ
上田市「豆cafe enjyu」、美術館に併設されたアートなカフェ。
産地にこだわったランチやケーキ、美しい景色も楽しめますし、KAITA EPITAPHで絵画鑑賞、前山寺での観光、と一気に色々楽しんで下さいませ。
また、カフェを営まれる女性が作る「上田ブラウニー」もお土産に是非どうぞ(店内にて販売されてます)。